第二新卒での転職を考えたとき、多くの方が気になるのが「年収は下がってしまうのではないか」という点ではないでしょうか。社会人経験がまだ浅い分、「今の給与を手放してまで転職する価値があるのか」と不安になるのは自然なことです。
この記事では、第二新卒の転職で年収が下がりやすいケース・下がりにくいケース、そして年収を下げない(できれば上げる)ための考え方について整理します。
第二新卒の年収は、そもそもどのくらいが目安か
第二新卒として扱われることが多い22歳〜26歳前後の年収は、業界・職種による差はあるものの、おおむね300万円台前半〜400万円弱程度が一つの目安とされています。年齢が上がるにつれて平均額も緩やかに上がっていく傾向があります。
ただし、これはあくまで全体の相場観であり、業界・職種・企業規模によって幅は大きく、この数字より高い人も低い人も当然存在します。転職を考える際は、自分の現在の年収がこの相場と比べてどのあたりに位置しているかを、まず一つの参考として把握しておくとよいでしょう。
年収が下がりやすいケース
転職で年収が下がるかどうかは一律ではなく、状況によって異なります。下がりやすい傾向があるのは、主に次のようなケースです。

- 給与水準がもともと高い業界(金融・IT・不動産など)から、給与水準が相対的に低い業界(小売・サービス・教育など)へ転職する場合
- 前職での実績・スキルが浅く、転職先で「未経験者」に近い評価を受けてしまう場合
- 「今の職場から離れたい」という気持ちが先行し、年収条件をあまり比較検討しないまま転職先を決めてしまう場合
- 未経験の職種にキャリアチェンジする場合(将来的なポテンシャルを評価されても、入社時点の給与は前職と同水準か、それ以下になりやすい)
これらに当てはまるからといって必ず年収が下がるわけではありませんが、可能性としては意識しておいたほうがよいポイントです。
年収を下げない・上げるためのポイント

給与水準の高い業界・職種を視野に入れる
同じ第二新卒というポジションでも、応募する業界・職種によって期待できる給与水準は変わります。一般的に、専門性や需要の高さから、IT・エンジニア職、コンサルティング、金融、不動産などは給与水準が高めとされることが多い分野です。もちろん業務内容や適性との相性も重要なので、「給与が高いから」という理由だけで安易に決めるのではなく、自分がやっていけそうかを含めて検討することが大切です。
資格取得やスキルの棚卸しをしておく
第二新卒は社会人経験がまだ短いため、スキル面で見劣りしないか不安に感じる方も多いはずです。前職での実績を具体的なエピソードとして整理しておくこと、また応募先の業界で評価されやすい資格を取得しておくことは、書類選考・面接でのアピール材料になり、年収面でも有利に働く可能性があります。第二新卒の転職に役立つ資格については「20代・第二新卒の転職に資格は必要か」も参考にしてみてください。
複数の求人・エージェントを比較する
1社だけの提示条件を見て判断すると、それが業界水準と比べて高いのか低いのか分かりにくいままになってしまいます。転職エージェントを複数併用しながら、同じ職種・同じ業界でも複数の求人の年収条件を比較しておくと、相場感を持って判断しやすくなります。エージェントの使い分け方については「転職エージェントは複数掛け持ちすべき?メリット・デメリットと使い分け方」で詳しく紹介しています。
年収交渉のタイミングと伝え方
年収交渉を考えている場合、タイミングは非常に重要です。一次面接など選考の早い段階でいきなり金額の話をしてしまうと、「業務内容よりも条件を重視している」という印象を与えかねません。年収の話は、二次面接以降、内定が出る前後のタイミングで切り出すのが基本とされています。
交渉の際は、いきなり具体的な希望金額を伝えるのではなく、まず「基本給と諸手当の内訳」「昇給・賞与の基準やタイミング」といった給与の仕組みを確認するところから始めると、その後の話がかみ合いやすくなります。そのうえで、前職での実績や身につけたスキルを具体的に伝え、それが応募先でどう活かせるかを説明できると、交渉の説得力が増します。
第二新卒の場合、実績が少なく交渉に自信が持てないという方も多いはずです。その場合は、転職エージェントの担当者に間に入ってもらい、企業側との年収交渉を代行・サポートしてもらう方法もあります。自分一人で条件面を切り出しにくいと感じる方は、活用を検討してみるとよいでしょう。
よくある質問
Q. 年収が下がっても転職する価値はありますか?
A. 一概には言えません。年収以外にも、働き方・キャリアの方向性・人間関係・将来性など、転職で得られるものは複数あります。何を優先したいのかを自分の中で整理したうえで、年収だけを唯一の判断基準にしないことが大切です。
Q. 未経験の職種に挑戦する場合、年収はどうなりやすいですか?
A. 一時的に下がる、もしくは前職と同水準にとどまるケースが多い傾向があります。ただし、その職種で経験を積むことで中長期的に年収を上げていける可能性もあるため、短期の金額だけでなく数年単位のキャリア設計として考えることが重要です。
Q. 面接で「希望年収」を聞かれたら、どう答えればよいですか?
A. 現在の年収を基準に、業界の相場も踏まえた現実的な範囲で答えるのが基本です。根拠のない高すぎる金額を提示すると、かえって印象を損なう可能性があります。志望動機とあわせた伝え方については「第二新卒の転職 志望動機・退職理由の伝え方【例文つき】」も参考にしてください。
まとめ
第二新卒の転職で年収が下がるかどうかは、業界・職種の選び方や本人の実績・スキル、交渉の仕方によって変わり、必ずしも全員が下がるわけではありません。給与水準の高い分野を視野に入れる、スキルや実績を整理しておく、複数の求人・エージェントを比較する、といった準備をしたうえで、適切なタイミングで交渉に臨むことが、年収を下げずに転職するための近道です。
転職エージェントの選び方に迷っている方は「第二新卒におすすめの転職エージェント比較【20代向け】」もあわせてご覧ください。
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